飛び出す両翼が昇格への扉をこじ開ける。J2仙台は22日、仙台市泉サッカー場で明日24日のホーム湘南戦を想定した紅白戦中心の調整を行った。都並敏史監督(44)は両サイドバックに対して、高い位置をキープすることを徹底させた。チームはここ3試合連続完封中と守備が安定。これまで一貫して守備重視の姿勢を崩さなかった指揮官は、イレブンに攻めに対する姿勢を植え付け、最終クールに向けて勢いを加速させる。
都並丸が運命の第4クール突入を前に、守備優先の自動航行装置を手動に切り替えた。これまで強固に縛られていた最終ラインの鎖を大胆に解き放った。「サイドが高い位置に上がる勇気。強気の姿勢を引き出したかった」と都並監督。紅白戦開始直前、各ポジションに散らばったイレブンに対し、約20分間に渡り訓示。両サイドバックに対し積極的に前へ飛び出す姿勢をあらためて促した。
その効果はいきなりあらわれた。前半、左サイドバックに入ったMF村上和弘(24)が積極的に駆け上がると攻撃が一気に活性化。センターライン付近でMFシルビーニョ(28)がボールを奪い返した場面では、素早い攻守の切り替えを見せつけ得点に絡んだ。高い位置から相手の懐深く走り込みボールを受けると、絶妙のセンタリングをニアサイドに走り込んだFWバロン(32)へ供給。手数をかけずにゴールを奪い取った。
「ボランチがカバーしてくれるし以前より前へ出やすくなった。高い位置でボールを奪えば前線との距離も短くなる。僕と逆サイドの(中田)洋介がガンガン上がってお互いのセンタリングを決めるのが究極。状況を見てどんどん前へ出たい」と連動し始めた攻撃に手応えを口にした。
チームはここ3試合連続無失点で切り抜けるなど守備が安定。第3クールに入り計12得点中8本がセットプレーからの得点だったが、前節アウエー草津戦で流れの中からゴールを奪うなど連動性も高まりつつある。「意識的に両サイドバックを押し上げていきたい」とDF木谷公亮(26)。強気の姿勢を前面に出す仙台が、10戦負けなしと得意のホームで勝ち点3を奪い取る。【下田雄一】
[2005/9/23/12:19 紙面から]
写真=都並監督(右)と意見を戦わす仙台MF菅井
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