さあ決戦!いよいよ今日6日、みちのくダービー最終ラウンド山形対仙台戦が、山形県総合運動公園陸上競技場(午後2時開始)で行われる。仙台はMF菅井直樹(21)が燃える。この日、母校の山形中央が3年ぶり7度目の全国切符を手にした。後輩たちに負けられないと大一番での一発を狙う。
大きなブーイング、わき上がる歓声。ダービーの異様な雰囲気が、普段はクールで物静かな菅井をハイにする。
山形出身の菅井に待望の時がやってきた。山形中央高校時代、自らのゴールで選手権出場を決めた思い出のスタジアム。プロ入りしてから初めてのがい旋試合が、重要なみちのくダービー。演出と舞台は整った。
心も体も仙台色に染まっている菅井は「もう早くやりたくてウズウズしてる。山形を離れて仙台に来た覚悟はある。ブーイングは大歓迎」と故郷よりサッカーを選んだ。
当日は両親のほか友人ら約30人が応援に駆けつける。ほとんどは菅井自らが「見に来てくれ」と誘った。それだけ自信がある。「知り合いが来ればモチベーションも上がる」。応援団にも成長した姿を見せることを約束した。
菅井だけではない、チーム全体が今日の試合に燃えている。DF根引謙介(28)は前日(4日)の練習で腰を痛め、椎間板(ついかんばん)ヘルニアと診断された。前日練習には注射を打って参加したが、現状は反り返って立っているのが精いっぱい。それでも弱音は一切吐かない。「気合で試合に出る。後先考えずにいきます」と出場を決意した。都並敏史監督(44)も「山形も後がないし、激しい試合になる。全員守備の意識が高いチームなので、そこを崩し攻撃的なサッカーで勝つ」と気合十分だ。
J1昇格に望みをつなぐために負けられない「みちのくダービー」。これを制したチームが1歩前進する。「山形より下にはいたくない。激しいプレーで圧倒して、絶対に勝つ」と菅井。山形で生まれ育った菅井が地元で山形を倒す。それが彼にとっての親孝行になる。【栗山尚久】
[2005/11/6/12:11 紙面から]
写真=山形を想定したFKで、壁になってボールを止める仙台イレブン
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