東北出身でJ2仙台、山形のコーチを務めている手倉森誠、浩の両氏(38)が来季日本サッカー協会S級ライセンス取得を目指す。青森県出身で五戸高、住友金属、J1鹿島、NEC山形とサッカー人生をともに歩んできた双子プレーヤー。取得すればJリーグで監督を務めることが可能となる。指揮官での双子対決が実現する日も近そうだ。
手倉森兄弟が、夢の双子監督対決へ第1歩を踏み出す。9日山形のチーム練習を終えて引き揚げてきた弟の浩コーチは、S級ライセンス受講に関して「いずれ指導者として監督をやるというきっかけを与えてくれたクラブに感謝している」と話した。偶然にも仙台の兄の誠コーチも受けることとなり「2人受けて、1人落ちたら恥ずかしいな」と笑った。
93年にJ1鹿島からNEC山形に移籍した2人は、いきなり同年の東北地域リーグに優勝し、チームのJFL昇格に貢献した。00年まで選手、コーチとして山形に在籍し、01年に誠氏が当時J2の大分にフィジカルコーチとして就任すると、浩氏はその後を受け、同年山形のコーチとなって現在に至る。過去B級、A級の資格は常に兄が1年早く取得しており、S級で初めて一緒に受講することになった。
「お互いに感じていることだがタイプは違う。あっちの方が頭はいいから、どちらかというと理論派。おれは気持ちの部分に重きを置く」と浩コーチ。一方誠コーチも「お互いサッカーの見方が違う。監督になってそれぞれ新発見があれば」と話す。トレーニング方法など、その練習と結果の因果関係を意見交換しながらお互い切磋琢磨(せっさたくま)している間柄は、現役時代から続いている。
J1昇格が期待された両チームの今季は仙台が4位で山形が5位。両者痛み分けで惜しくも夢舞台に1歩届かなかった。「将来は監督となって、このチームをJ1に昇格させたい。その時、お互いJ2だったら一緒に昇格したい」と浩コーチ。「監督になって今まで世話になったクラブに恩返ししたい。浩とは監督同士で対戦したいね」と誠コーチ。みちのくダービーで東北出身の双子監督対決が実現する日も、遠い話しではなさそうだ。【塩谷正人】
[2005/12/10/11:35 紙面から]
写真=笑顔で練習を見守る仙台の手倉森誠コーチ(左)、ミニゲームで汗を流す山形の手倉森浩コーチ
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