J2仙台は14日、泉パークタウンで今年最後の練習を行った。ミニゲームなど約1時間半汗を流し、一本締めで練習を終えた。チームは来年1月の中旬までオフに入る。来季J1昇格を義務づけられた仙台の中で、早くも闘志を燃やすのがMF菅井直樹(21)だ。オフには肉体改造し、来季仙台の核弾頭を目指す。
最終節福岡戦後、ベンチにいた菅井は、人目をはばからず涙を流した。試合に出られなかった、1年があっけなく終わってしまった…。一瞬で頭の中が真っ白になり、自然と涙があふれ出た。「試合に出られなくて屈辱でした。そして昇格も逃して…。悔しかった」。
納得がいかないシーズンを終えた菅井を、さらなる衝撃が襲う。選手の大量解雇、都並敏史監督(44)の電撃解任。「ショックでした」。菅井は言葉を失った。あこがれのMF財前宣之(29)から「頑張れよ」と声をかけられ、一番世話になったDF森川拓巳(28)からも、励ましを受けた。一時期はどん底まで落ち込んだ菅井だが、来季に向けてすべてを吹き飛ばした。
菅井は美容院に駆け込んだ。自慢の短髪に3本の線を刻み込んだ。「去る選手への気持ち」「J1昇格を果たす」「初得点を狙う」。ただのファッションではない。刻まれた3本には菅井の熱い気持ちが込められている。「いなくなった人の分まで頑張る。遠くから見守って欲しいし、頑張ることで恩返ししたい」と固い決意でプレーすることを誓った。
今オフ菅井は、元巨人軍の清原ばりの肉体改造に取り組む。食事制限、スピード・パワーアップの筋力トレーニングを行う。体重を増やして、当たり強い重戦車になる。「来年は1年間試合に出続ける。相手とかは関係ない。仙台の中心になりたい」と語った菅井。去った選手への思いを、トルネードヘアに刻み、来季のピッチに立つ菅井。最後に一言こう言った「おれは怪物になる」。【栗山尚久】
[2005/12/15/10:56 紙面から]
写真=トルネードヘアで気合を入れた菅井
|