いよいよボスが007に出向く。キャンプ中、開幕戦でぶつかる徳島、そしてホームの開幕戦で当たる柏の視察に手倉森誠コーチ(38)をスパイとして送り込んだサンタナ監督(57)。今度は自らの目で、相手を分析する。
4日のJ2開幕戦。国立競技場で行われる徳島対東京Vの試合をサンタナ監督が視察することが明らかになった。手倉森コーチが「チームと個々のプレーの特長、守備と攻撃のバリエーション」など、キャンプ中にスカウティングしたことを同監督にビデオを見せながら報告。特に徳島に関しては「去年より成長している。補強で各ポジションにJ2で戦える選手をそろえたし、練習では仙台を攻略するためのサッカーをやっている」と報告した。その言葉を聞いたサンタナ監督は居ても立ってもいられなくなったようだ。
「名将」と呼ばれるサンタナ監督。ブラジルでも「よく見て、分析をするタイプだった」と自ら振り返るように、相手の分析は得意分野。その分析力と経験豊富な指導で、ブラジルで過去12年間優勝のなかったチームを率いて、わずか1年で優勝させたこともある。徳島戦を生で見ることにより、チームの力関係そして「仙台はどうすればいいか」を、長年培ってきた能力で鋭く分析する。
チームはこの日、紅白戦など実戦形式の2部練習を行い、開幕に向けて着実に戦術やコミュニケーションを深めている。紅白戦でも手倉森コーチの研究から、控え組に徳島と似た戦い方をさせるなど、まずは徳島に勝つことに必死だ。これにサンタナ監督のスカウティングが加われば、まさに鬼に金棒だ。【栗山尚久】
[2006/3/2/12:09 紙面から]
写真=カメラに向かっておどけたポーズをとるサンタナ監督
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