◇1964年東京大会重量挙げフェザー級(10月12日・渋谷公会堂)

 1位三宅義信(自衛隊)397・5キロ 【世】 2位バーガー(米国)382・5キロ 3位ノワク(ポーランド)377・5キロ

 優勝が期待された三宅は最初のプレスで122・5キロの五輪新。続くスナッチも122・5キロの五輪新を上げ、2位以下を引き離した。最後のジャークも1回目で145キロを上げて優勝を決め、157・5キロまで記録を伸ばした。9回の試技をすべて成功させ、驚異的な世界記録を樹立した。

 「上げない、寝ない」という独自の調整法。試合直前は練習せず、前日寝られるように2日前は寝不足になる。常識外れの言動で金メダルに輝くと「今一番やりたいのはマージャン」と言い放った。地元大会を成功に導く第1号の金メダルは「国民の応援に感謝して」銀座で一般公開された。

(2014年9月17日東京本社版掲載)