障害者スポーツの祭典、平昌冬季パラリンピックは9日で開幕まで1年を迎え、10日から始まるテスト大会を兼ねた各競技のワールドカップ(W杯)に向けて日本選手が試合会場で調整した。

 ノルディックスキー距離男子立位のエース新田佳浩選手(日立ソリューションズ)は「来年も雪質、気象条件は大きく変わらない。そこを想定して対策ができるのは大きい」と、テスト大会の意義を強調した。

 スキー距離とバイアスロンが行われる平昌のコースは、この日は強風に見舞われた。バイアスロンの公式練習で射撃を練習した女子立位の阿部友里香選手(日立ソリューションズJSC)は「ここは強い風が吹く。考えて照準を合わせないと当たらない」と本番をイメージした。

 山間部の旌善が舞台となるアルペンスキー、スノーボード勢も現地入りし、準備を進めている。スノーボード男子下肢障害の成田緑夢選手(近畿医療専門学校)は「一回でも多く滑って感覚をつかみ、来年につなげたい」と話した。