20年東京パラリンピック出場を目指すパラトライアスロンの谷真海(35=サントリー)が22日、都内で森永製菓とのトレーニング・栄養サポート契約記者会見を行った。

 谷は、04年アテネから3大会連続で走り幅跳びに出場し、13年にはプレゼンターとして東京五輪・パラリンピック招致に貢献。14年結婚、15年に長男を出産した後、トライアスロンに転向し、復帰した。

 森永製菓はこれまでテニス錦織圭、フィギュアスケート浅田真央ら多くのトップ選手の支援を行ってきたが、パラ選手との契約は初めて。谷は「(契約に)恥じないように頑張りたい。走り幅跳びではなし得なかった、もっと高い順位を目指したい」と、08年北京大会の6位以上の成績を目標に掲げるだけでなく、「やるからには金メダルをとりたい」と堂々と宣言した。

 新たな挑戦に踏み出した谷を支えるのが、家族の存在だ。この日は夫からの手紙、息子からの似顔絵と2つのサプライズプレゼントが用意されていた。手紙は「あなたは会社員として、アスリートとして、母として、本当に鉄人です。東京大会で大活躍できるよう、鉄人を全力でサポートします」など愛のこもった内容。2歳の長男の絵は、谷がバイク競技をしているところを描いたものだった。

 谷は「1人で抱え込まなくなって良かった。悩みを分かち合えるのがいい」と結婚の良さを語り、会見に同席したフェンシング北京、ロンドン五輪メダリストの太田雄貴氏(30)は思わず「いいなぁ…。心の声が漏れてしまいました」と笑みを浮かべていた。