スポーツキャスター松岡修造(49)が7日、都内で行われた20年東京パラリンピックの競技体験イベント「ノーリミッツスペシャル」に出演し、“熱男”ぶりを発揮した。

 イベントではリオデジャネイロ・パラリンピック陸上男子走り幅跳び(切断などT42)銀メダルの山本篤(35)と同4位のシェーファー(ドイツ)が、ポポフ(ドイツ)が持つ世界記録の6メートル77に挑戦。シェーファーの最終試技となる2本目にハプニングが起きた。「バキッ!!」。跳躍の時、右足の競技用義足が折れた。特設ステージ横にいた松岡は真っ先に折れた義足を取りに行き、義足に対して「どうしたんだよ。何で諦めたんだよ!!」と絶叫。それまで、イベント名である「NO LIMITS」(限界なし)にかけて、選手や観客に「絶対に諦めるな!!」と連呼していた。

 ステージ上で見た山本は「折れることはめったにない。プラスで捉えると、踏み切りの力が強くなっている証拠だと考えます」と冷静に分析し「勢いを感じる。19歳と若いし、今後、さらに活躍すると思う」と話した。シェーファーは「(義足が折れたのは)人生で初めて。自分でも何が起きたのか分からないので、ビデオを見て研究します」と苦笑いした。

 走り幅跳びの結果は、山本が5メートル92、シェーファーが5メートル67で世界記録には届かなかった。この結果を受けて、松岡は「今日は思ったより計測が厳しい」と審判員をいじり、最後までイベントを盛り上げていた。