国枝にど~んと1億円だ! 東京パラリンピック車いすテニス男子シングルスで、パラリンピック3度目の金メダルを獲得した世界王者、国枝慎吾(37=ユニクロ)に、衣料品店ユニクロを展開するファーストリテイリングが、特別報奨金として1億円を贈呈することを9日、明らかにした。

同社は、贈呈の理由として、「一般的なスポーツとパラスポーツの垣根を越える素晴らしさがあり、パラスポーツの地位向上、パラスポーツが純然たるスポーツビジネスとしても、十分に成立しうる可能性を示した革命的な出来事」であると絶賛した。

国枝は、ユニクロを通じて「最初に聞いたときは、震えてしまいました」とコメントを出し、1億円に驚いた模様だ。しかし、ユニクロとは「09年にプロ宣言をしたわたしに、真っ先に声をかけてくれた」と、10年以上の関係。「この報奨に恥じぬように、これからも良いパフォーマンスを継続していきたい」と活躍を誓った。

国枝は、パラリンピック後すぐに渡米。全米に出場中だ。移動の飛行機では、契約先の全日空が、金メダルのお祝いにファーストクラスを提供し、パラの疲れを残さないように配慮された。また、東京五輪では、フェンシング男子エペ団体で金メダルを獲得した見延和晴が所属先のネクサスから報奨金1億円を贈られた。

 

◇報奨金メモ

▼日本障がい者スポーツ協会 現在は金は300万円、銀は200万円、銅は100万円を支給。

▼各競技団体 それぞれで異なり、日本トライアスロン連合は東京パラリンピックの男子PTS4(運動機能)銀メダルの宇田秀生に200万円、PTV1(視覚障害)銅メダルの米岡聡とガイドの椿浩平に各50万円を贈呈。

▼東京五輪 フェンシング男子エペ団体で、同競技では日本初となる金メダルを獲得した見延和靖は所属のアミューズメント企業ネクサスから報奨金1億円を贈呈された。

▼テニス界 ユニクロが2014年にも全米オープン男子シングルスで日本人初の準優勝をした錦織圭に1億円贈呈。