オリンピック(五輪)のセキュリティーは厳しい。各会場ごとにゲートが設置され、入るたびに荷物をチェックされる。ここで最も困るのが、飲みかけのペットボトルを没収されることだ。

 平昌(ピョンチャン)の寒さ対策のため厚着にしているが、1日で3~4会場を行き来し、さらに重い機材を持って移動するため、会場に着くときには汗ばみ、水分が必要になる。500ミリリットルのペットボトルを買って、とりあえずひとくち。残りをカバンに入れたまま取材に入り、終わればそのまま次の会場へ。この繰り返しで、結局1日に何本も没収されてしまう。

 各会場のメディアセンターには、コーヒーや紅茶がサービスで置かれているのだが、ホットが多い。汗だくの体に熱いコーヒーを流し込む気にはなれない。暑さ寒さに悩まされながら、ペットボトルを回収される日々は続く。【写真部・河野匠】