カーリング女子でLS北見の日本が英国を破り、この競技で男女通じて初の表彰台となる銅メダルを獲得した。

 序盤から1点を取り合い、第5エンドを終えて2-3とリードを許した。第8エンドで追いつき、第9エンドで4-3と勝ち越した。最終第10エンド、英国の最後のショットが乱れ、1点をスチールし試合を決めた。

 藤沢五月(26)は「私の最後のショットが正直良くなかったので、負けたと思った。信じられない。本当に良かったです」とホッとしたように笑った。吉田夕梨花 (24)も「1エンド目から、この試合は我慢の試合になると思っていた。あっという間に過ぎた2時間半でした」と笑顔。鈴木夕湖(26)が「体は大丈夫なんですけど、オリンピックの大舞台ということで緊張していたのかも知れません」と話すと、メンバー全員からドッと笑いが起き「他人事ー」とツッコミが入り、笑顔があふれた。吉田知那美(26)は「言葉はなかったと思う。信じられない気持ち」と勝利し4人で抱き合った瞬間を振り返った。主将でLS北見を立ち上げた本橋麻里(31)は涙をにじませ、それでも笑顔で「スタッフ、コーチ、選手、応援してくれた全員にありがとうと言いたいです」と話した。前夜の準決勝は韓国と死闘を演じながら敗れ、悔し涙に暮れたが一夜でチームに笑顔が戻った。

 女子は98年長野五輪から6大会連続で出場。長野と14年ソチの5位が最高だった。長野以来、20年ぶりに男女代表がそろって出場を果たした今大会。新たな歴史の扉を開いた。