はだけた衣装が普及に貢献!? 団体のSDで衣装の背中のホックが外れ、話題を呼んだ韓国の閔秀拉(ミン・ユラ、22)、アレクサンダー・ガメリン(24)組が61・22点を記録し、上位20組が対象のフリー(20日)進出を決めた。情熱的な演技で場内の大歓声を浴び、閔秀拉は「キス&クライ」での得点表示に涙。「今日のショート(SP)は通過するのが目標だった。60点台を見て感情があふれ出た」と笑顔を見せた。

 取材エリアでは各国メディアから相次いで質問を受けた。11日の団体SDでは赤の衣装の背中のホックが外れ、パートナーのガメリンがそれを押さえながら何とか滑りきった。この日に向けては「全ての箇所を縫いつけてもらったわ。今は脱ぎたくても脱げないぐらい」と明かし「(団体SDが終わって)多くの方々が街で声をかけてくれた。それも『アイスダンスの…』という声が多くて『フィギュアの…』じゃなかった。アイスダンスを知ってもらえたのが良かった」と思わぬ反響にほおが緩んだ。

 世界中から注目されて迎えた個人戦。日本の村元哉中やスペイン人選手からも話題になっていることを伝えられ「団体戦で良かった。個人(でハプニング)だったらフリーに進めるか不安だったので」と笑い飛ばす、明るい性格の持ち主。フリーに向けて「アリラン(韓国民謡)の美しさを全力で伝えたい」と意気込んだ。