4年に一度の大舞台で今季ベストを更新する選手が続出した。その数は30人中、実に17人。アスリートにとって最高の晴れ舞台に、多くの笑顔が広がった。得点が出やすい傾向にある五輪とはいえ、好試合となった。

 その中でも最も衝撃を残したのは、15歳のアリーナ・ザギトワ(OAR=ロシアからの五輪選手)。基礎点が1・1倍になる後半に3回転ルッツ-3回転ループの連続ジャンプなど全3回のジャンプを決め、表現力を示す演技構成点(5項目)でも9点台中盤と高い水準を保った。得点はなんと82・92点(技術点45・30点+演技構成点37・62点)。3人前で滑った同門の世界選手権2連覇エフゲニア・メドベージェワ(OAR)が81・61点で更新したばかりの世界最高得点を、即座に塗り替えてみせた。

 日本勢の2人、宮原知子(関大)は75・94点、坂本花織(シスメックス)も73・18点で自己ベストを更新。メダルを狙える好位置につけて23日のフリーを迎える。