フィギュアスケートでボーナス得点を狙って基礎点が1・1倍となる演技後半にジャンプを集中させる構成が多くなったため、国際スケート連盟(ISU)が6月の総会でルール改正を提案することが23日、関係者の話で分かった。後半で1・1倍の得点となるジャンプの数を制限し、偏りをなくすことを促すという。

 平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)の女子では個人資格の「ロシアからの五輪選手(OAR)」として出場した15歳のアリーナ・ザギトワがSPで三つ、フリーで七つ全てのジャンプを後半に入れる戦略で技術点を稼いで金メダルに輝いた。

 ザギトワの構成には批判も出ており、ISU関係者は「(23日の女子フリーでは技と技の)間の動きがおろそかになっていた。後半のいいところにステップなどスケートを見せるものが入った方がいいのでは」と指摘した。

 ISUは現在、演目のバランスを重視してジャンプの種類が偏らないように、フリーでの3回転以上は同じものを跳ぶ回数を制限している。