平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)フィギュアスケート男子個人で、男子66年ぶりの連覇を達成した羽生結弦(23=ANA)が26日、都内で行われた日本代表選手団帰国時記者会見の質疑応答の中で「解禁するものは?」と聞かれ「これから解禁しなくちゃいけないのは、治療の方だと思っている」と即答した。

 羽生は「これから、また治療だとかリハビリ、基礎のところで、すごくつらい時期だと思いますし、これからいろいろな競技を見ていく中で、何で自分は出来ないんだろうとか、落ち込むこともあるかも知れない。つらい時期、苦しい時期を乗り越えて、また次のことに向かって前に進んで行けたらいいなと今は思っています」と答えた。

 五輪連覇のご褒美は? と聞かれると「ご褒美は金メダルだけで十分。皆さんが祝福し、喜んでくれて、この場にいる…すべてがご褒美だと思っているので、これ以上は望んでいません」とも語った。

 スピーチの中で「どうなるか分かりませんけれども、これからまたいろいろなことに挑戦」と語ったことを受けて「次の22年北京五輪主将は?」と聞かれる一幕もあった。羽生は「ふふっ…そういう意味でチャレンジと言ったわけじゃないので、ふられてどうしたらいいのか分からないですけど。もし主将を任されたら光栄だと思いますし、行き着くまでに成績を積んでいないと、そういうことは言われない。成績を残さないと、と気を引き締められたし、後ろから火を付けられた」と笑いながら語った。【村上幸将】