米NBCテレビのコメンテーターが、平昌(ピョンチャン)冬季五輪の開会式の中継で、植民地支配をした日本が、韓国の発展の手本になっているという趣旨の発言をしたとして、韓国などの視聴者から批判が殺到し、同テレビは11日までに不適切だったとして韓国の国民に謝罪した。米メディアが伝えた。

 コメンテーターはノンフィクション作家のジョシュア・クーパー・ラモ氏。安倍晋三首相が開会式に出席したことを伝える中で、日本による過去の植民地支配に言及。続けて「日本は文化、テクノロジーそして経済で、韓国が生まれ変わるための極めて重要なお手本だ。韓国人なら誰もがそう言う」と述べた。

 直後からインターネット上で「ユダヤ人を迫害したナチスを擁護するのと同じ」「侮辱だ」などと反発する書き込みが相次ぎ、謝罪を求めるオンライン署名も始まった。

 NBCは10日の放送でキャスターが「韓国の皆さんに無礼だった。謝罪します」との談話を読み上げ、大会組織委員会にも謝罪したことを声明で明らかにした。