ノルディックスキー複合の個人ノーマルヒルで2大会連続銀メダルを獲得した渡部暁斗(29=北野建設)が前半ジャンプで134メートルを飛び138・9点、48人中トップで後半距離へ折り返した。

 スムーズな助走からタイミング良く飛んだ。着地を終えると、満足そうに手を叩いた。「ここにきて一番いいジャンプができた。飛距離よりも内容に満足しています」と振り返った。

 後半の距離へ向けでは「正直厳しいですね。かなり厳しい戦いになると思う」と話した。24秒差の4位にエリック・フレンツェル、31秒差の5位にヨハネス・ルゼック、34秒差の6位にファビアン・リースレと、ライバルとなるドイツ勢が居並ぶ。渡部暁は「彼らは共闘して追い上げてくる。追いつかれるまでは逃げたい。追いつかれたらまた考えます。ノーマルヒルの時より積極的に挑みたい」と意気込んだ。