世界記録保持者で五輪2連覇中の李相花(28=韓国)の大会3連覇はならなかった。 自身の前を滑った24連勝中の小平が36秒94の五輪新記録。自分の五輪記録を塗り替えられた李が、直後の15組に登場した。

 最初の100メートルは10秒20で小平を上回るタイムだった。しかし、最終コーナーで少しバランスを崩し37秒33でフィニッシュ。銀メダルに終わった李は泣きじゃくり、小平に肩を抱きかかえられた。

 「既に2個の金メダルを持っているので、メダルの色は関係ない。ただ、地元で大きな声援を受け、高揚した。レース前は緊張と興奮が半々だった」。元女王は、母国開催の期待と見えない重圧に苦しみながらも必死に戦い抜いた。