平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)のスピードスケート女子500メートルで日本女子で初めて金メダルを獲得した小平奈緒(31=相沢病院)が19日、平昌市内で一夜明け会見を行い、「もう少し滑りたい」と現役続行を明言した。

 今後については「500メートルの世界記録を塗り替えたいという思いがある」と、3月中旬の今季のW杯最終戦を欠場し、カナダ・カルガリーで行われる国際大会で世界記録36秒36の更新を目指すとした。

 五輪記録の36秒94を出したレースについては、「夢に描いていたことを成し遂げて、うれしい気持ち。メダルは私が戦ってきた証でもあり、みなさんに支えてもらった証。早く見せたい」と笑顔で話した。

 会見では、1月に亡くなった信州大時代の同級生で14年ソチ五輪代表の住吉都さんについて質問され、涙で言葉を詰まらせた。五輪直前の訃報に、「常に頭に浮かんできたが、レースに集中して臨まないといけないと感じていた。本当は本人の目の前で、金メダルを取ったと報告したかった」と悔しさをにじませた。