14日行われたリオデジャネイロ五輪の女子マラソンには、顔立ちがそっくりの三つ子の選手が1組、双子が2組出場し、仲良くそろってゴールする場面もみられた。同一競技に三つ子が出場するのは史上初とみられる。

 エストニアの30歳の三つ子、レイラ、リーナ、リリーのリュイク姉妹はレース前、欧米メディアに「お互いにビリになりたくない」と語っていたが、酷暑に苦しんだ。記録は一番下の妹のリリー選手が2時間48分29秒の97位で最高。一番上のレイラ選手は114位で、リーナ選手は棄権した。

 北朝鮮の21歳の双子、キム・ヘソンとキム・ヘギョン両選手は2時間28分36秒の同タイムでゴールし、写真判定で姉のヘソン選手が10位、妹のヘギョン選手が11位となった。報道陣の問いかけには無言だったが、ほほ笑みながら会場を後にした。

 ドイツからも26歳の双子、ハーナー姉妹が挑んだ。姉のアンナ選手は81位で終え、妹のリサ選手は1秒遅れの82位だった。アンナ選手は「一緒にスタートして、五輪でレースできるなんて素晴らしい」と笑顔いっぱい。リサ選手は「夢が現実となった」と喜び、仲良く記念撮影に応じていた。

 日本のマラソン界では1970~80年代に活躍した双子の宗茂、猛兄弟が有名。