大会直前の3日に追加招集が決まった塩尻和也(19=順大)は、8分40秒98の11位に終わり予選落ちした。前半は順調なペースで走ったが、後半に失速。自己ベストから9秒以上遅れ「最初は全体の走りが速くて、ついていこうと思ったんですけど、後半は自分のペースが落ちてしまってダラダラ走ってしまった」と振り返った。

 国際陸連が定めた五輪参加標準記録を突破していなかったが、他国に出場辞退者が出たため急きょ出場が決定。「(招集が)決まってからは、この大会に合わせて練習の内容を少し変えたり、こっちに入ってからも調整してレースに臨みました」と、ドタバタの2週間を過ごした。

 初めての五輪は惨敗。それでも、19歳で大舞台を経験できたことは大きい。「大舞台で自分のレースをする難しさを感じた。今日の結果をしっかり受け止めて、どの舞台でもレベルアップして世界で戦える選手になりたい」と話した。

 塩尻は今年の箱根駅伝で2区を走っている。