リオデジャネイロ五輪バドミントン男女日本代表が30日、ブラジルに向けて羽田空港から出発した。世界ランキング6位で女子シングルスに出場する奥原希望(21=日本ユニシス)は「やることが全部やりきったというのが今の気持ち。自分を信じて堂々とプレーしたい」。目標の金メダル獲得に向けて、充実した表情で搭乗した。

 コート外でも、25日の休日にはパワースポットでもある東京・高尾山に登り、縁起物の「開運ひっぱり蛸」の石像もさすった。前日29日には大好物の牛タンを食してパワーを注入。スーツケースには実家の長野で祖父と父が育てた蜂から得たハチミツを入れた。「なんでもできることはやっておきたいタイプなので」と笑顔を見せた。

 男子の違法賭博問題など、プレー以外の場面で注目されてしまったバドミントン界だ。メダル獲得で汚名を返上したい選手らの思いも強い。「自分たちができるベストを出せば、もっと明るいニュースが届けられる。日本のファンや、被災地の人だったりの希望になれるよう、しっかりやるだけです」と結果にこだわる。