「タカマツ」は結成当時から最強だった。金メダルを獲得した高橋礼華(26)松友美佐紀(24=ともに日本ユニシス)のペアが結成された母校聖ウルスラ学院英智高校(宮城)ではパブリックビューイングを実施。歴史的な瞬間を見ようとバドミントン部で高橋礼華の同級生だった仲間が集結した。

 高橋と同期で松友の先輩である菅野友さん(26)と岡田彩菜さん(25)も来校。2人の「スガオカ」ペアは05年の全国中学で優勝していたが、高校で結成された「タカマツ」に1度も勝つことができなかった。岡田さんは「練習試合で1回も勝ったことがない。練習で1セットとったことがあるかどうか。攻撃に持って行く形が当時からあった。松友に前でさばかれて、甘い球を高橋に決められる。高校からオリンピックには出ると思っていたけど、世界一になるなんて」と結成当時からコンビネーションは抜群。中学時代に日本一になったペアを圧倒していた。

 昨年11月まで実業団の日立化成でプレーしていた菅野さんも「高橋のカバー力がすごいからこそ、松友が生きてくる。理想的だった」と振り返った。

 ともに汗と涙を流した仲間へ特性のタオルを送るなど、同期の絆は強く、金メダル獲得時には目を潤ませて喜んでいた。