リオ五輪の飛び込み競技には日本から3選手が出場します。寺内健選手(36=ミキハウス)と坂井丞選手(23=ミキハウス)は男子板飛び込み、板橋美波選手(16=JSS宝塚)は女子高飛び込みに出場します。

 寺内選手は5度目の出場になるので、五輪には慣れています。持ち味である安定感のある演技が発揮できると思います。

 坂井選手は瞬発力があってキレのある選手。すごい速度で回って水に入る時に止まる姿勢がすごく印象に残る。審判に良い印象を与えられれば、高得点が期待できます。種目自体も世界の選手に追い付いてきています。高い難易率できちんと決められれば上位も期待できるのではないでしょうか。

 板橋選手は女性と言えないくらいの筋力の持ち主。小柄なんですが演技をすると大きく見える特徴がある。持ち味を出していけば良い結果につながると思います。前宙返り4回半という世界の女子でも彼女しかできない技があるので、五輪で決められればメダルも狙えるんじゃないかと思います。(中川真依=北京、ロンドン五輪代表)

 ◆中川真依(なかがわ・まい) 1987年(昭62)4月7日、石川県小松市生まれ。小松市立高から金沢学院大、同大学院。小学1年から高飛び込みを始め、高校2年で日本選手権初優勝。06年アジア大会銀メダル、07年世界選手権8位、08年北京五輪11位、12年ロンドン五輪18位。155センチ。