ロシアの国家ぐるみのドーピング問題を巡り、国際オリンピック委員会(IOC)が厳しい条件付きでロシア選手のリオデジャネイロ五輪参加を認め、各国際競技連盟(IF)に判断を委ねたことを受け、国際バレーボール連盟(FIVB)は25日、男女のチーム出場へ前向きに対応することを明らかにした。

 ロシアの男子は2012年ロンドン五輪で金メダルを獲得し、女子もメダルの実績がある強豪国。FIVBは「ロシア選手も他国と同じレベルで国外での検査を受けている」と説明した。

 国際トライアスロン連合(ITU)も海外の検査実績を踏まえ、ロシア6選手の出場を認める方針を示した。ボクシングは「過去の検査を調査している段階」とし、卓球やセーリングは「近く判断する」と説明した。

 IFは8月5日のリオ五輪開幕に向けて手続きに着手。これまでテニス、アーチェリー、馬術などがロシア選手の参加を容認している。

 一方で、国際水泳連盟(FINA)からリオ五輪に出場できないと発表された7選手の1人で、競泳女子のユリア・エフィモワや、ロシア選手団から除外対象となる見通しとなったボート選手がスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴を検討しているとAP通信などが報じた。