ブラジル連邦警察は28日までに、過激派組織「イスラム国」(IS)との関係が疑われるとしてリオデジャネイロ州内で28歳のレバノン系ブラジル人の男を拘束した。地元メディアが伝えた。

 リオデジャネイロ五輪開幕を8月5日に控え、ブラジル治安当局はテロ対策に注力している。男の弁護士は、男の容疑を否定している。

 男はインターネット上でISを称賛する書き込みをした疑いが持たれているほか、五輪期間中にテロを起こすことを計画しているようにもとれるメッセージを交換していたとされる。

 治安当局は男をネット上で監視。27日、リオ州ノバイグアスの自宅で拘束した。イスラム教徒でレバノンに住んだこともあるが、モスク(イスラム教礼拝所)にはあまり通っていなかったとされる。

 男はサッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会を控えた2014年5月にも銃器の不法所持容疑で拘束された。