南米初となるリオデジャネイロ五輪が開幕した。五輪で話題になるのが喫煙の問題。昨今の開催都市は受動喫煙防止に関する法整備がなされてきた。リオも同様で、建物内での喫煙は認められていない。駅構内やレストランのテラス席でも、厳しく規制されている。

 一方、外での喫煙は基本的に自由。大通りに多く設置されているゴミ箱の上部には、灰皿も付いている。愛煙家はレストランにいても、いったん外に出て、一服し、外の灰皿で処理する。

 世界的に有名なコパカバーナビーチでも同様。屋根しかないビーチ沿いの店でも禁煙で、1歩外に出れば喫煙が可能になる。五輪会場のメインプレスセンターでも例外はない。ルールがしっかりと守られ、ポイ捨てたばこもほとんどない。

 東京都ではどうか。各自治体で路上喫煙に関する条例の基準がまちまち。飲食店でも「分煙」「全面喫煙可」として、喫煙を認めているところが多い。これでは、訪日外国人も混乱する。愛煙家のために喫煙場所をしっかりと決め、ルールを守れる法整備が必要だ。