リオデジャネイロ市のマラカナン競技場で開かれた閉会式には、銀メダルに涙を流した日本選手団主将の吉田沙保里(33)がレスリング女子のメンバーと一緒に笑顔で最初に入場、記念撮影などをして雰囲気を満喫していた。

 降りしきる雨の中、赤いジャージーの上にかっぱをまとった選手たち。吉田が土性沙羅(21)らに担ぎ上げられ写真を撮るなど、終始リラックスした様子だった。選手らはみんな、手に持った日の丸とブラジル国旗を観客席に向けて盛んに振った。

 陸上の男子400メートルリレーで銀メダルをつかんだケンブリッジ飛鳥(23)もメンバーと共に歩いた。バドミントン女子ダブルスで金メダルの高橋礼華(26)、松友美佐紀(24)の「タカマツ」ペアも笑顔。バレーボールの木村沙織(30)も仲間と談笑して楽しんだ。

 4連覇を達成した伊調馨(32)は、日本選手団とは別に、海外の選手らと手をつなぎ登場し、はにかんだ。

 先に入場した陸上男子10種競技の右代啓祐(30)は、入場口付近で大きな日の丸を掲げ、笑顔で仲間を出迎えた。