リオデジャネイロ五輪に出場する体操の日本女子が23日、事前合宿地のブラジル北東部アラカジュで練習を公開し、主将の寺本明日香(中京大)や村上茉愛(日体大)ら代表5人が順調な調整ぶりをアピールした。温暖な気候のリゾート地で、日本と昼夜逆転の時差に対応。24日にリオへ移動し、8月7日の予選へ最終調整に入る。

 最高気温は30度近くで、日中は半袖でも汗ばむ陽気。寺本は「体育館でも動けばすぐに汗が出てくる。合宿地としてすごくいい環境」と笑顔で話した。サッカー男子の日本代表も泊まるホテルは海沿いにあり、大西洋を望む。練習の合間にビーチを訪れたり、遊覧船に乗ったりしたそうで「適度に息抜きもできている」とチームには伸び伸びとした雰囲気が漂う。

 比較的治安の良い土地柄だが、地元警察が宿舎や体育館を警備する万全の態勢が敷かれている。1964年東京五輪以来となる団体総合のメダル獲得に向けて、初代表の村上は「リオでもいつも通り淡々とできれば、体も気持ちも整う」と明るい見通しを口にした。