団体総合、個人総合、種目別の決勝進出を懸けた予選が行われ、団体で3大会ぶりの金メダルを目指す日本は1班に登場した。

 エース内村航平(コナミスポーツ)は得意の鉄棒で落下するまさかのミスで種目別決勝を逃した。チームとしての得点も伸び悩んだ。

 内村はスタート種目のあん馬を無難に乗り切ると、大技「リ・シャオペン」に挑んだ跳馬は15・533点と高得点をマーク。日の丸が揺れるスタンドに笑顔で応えた。だが、好記録を期待された鉄棒にまさかの落とし穴が待っていた。最初の離れ技「屈伸コバチ」でバーをつかみ損ねて落下。種目別決勝も逃す14・300点の結果に、唇をかみしめた。

 最終種目の床では全員が15点台をそろえたが、6種目を終えたチームの合計も269・294点と伸び悩んだ。内村は「これがオリンピック。練習でうまくいっていたので、少し過信があった。決勝では気持ちを切り替えて、今日出たミスが出ないように調整したい」と話した。

 団体予選は各種目4人が演技し、上位3人の合計得点で争われる。予選の得点は決勝には持ち越されない。