柔道男子日本代表の井上康生監督は25日、リオデジャネイロ五輪全面除外が見送られたロシアについて「出てきてもらいたい。全世界の選手が出る中で、(日本柔道が)世界で一番強いことを証明したいという思いがある」と理解を示した。

 ロシアはロンドン五輪の男子で3階級を制し、今回も日本の強力なライバルとみられている。出場可否の判断を委ねられた国際柔道連盟(IJF)のビゼール会長が参加容認に前向きな姿勢であることを踏まえ「よほどのことがない限り出てくるだろう」と予測する。

 一方で「ドーピングは人体を滅ぼすし、フェアプレーの精神の下に正々堂々と闘うことに五輪の意義がある。今は賞金制度で勝つことに対する利益がものすごく大きな時代。教育が非常に重要になってくる」と危機感を強めた。