昨年の世界選手権女王・梅木真美(21=環太平洋大)が、初戦となる2回戦でヨー(ハンガリー)に優勢で敗れた。

 敗者復活戦にも回れず「こういう結果に終わって悔しい…」と涙が止まらなかった。開始直後に指導を2つとられ、3分3秒には有効を奪われた。逆転を狙い攻めたが逆に返し技をくらった。「最初に相手の流れにしたことが一番いけなかった」と声を絞り出した。

 昨年9月、世界選手権を制すも、その後の国際大会では表彰台から遠ざかった。5月中旬に左膝を負傷し、本格的な練習から遠ざかりぶっつけ本番を余儀なくされた。「ひざはリハビリして回復している」と最後まで言い訳はしなかった。初の五輪舞台はほろ苦い結果に終わった。