リオデジャネイロ五輪男子日本代表のメンバー発表会見が1日、東京・本郷のJFAハウスで行われ、手倉森誠監督(48)が18人を読み上げた。「決断したのは深夜。『よし寝るぞ』となった時まで悩みに悩み抜きました」。常連が名を連ねる堅実な選考となり、18人のうちオーバーエージ(OA)枠3人とGK中村を除く14人が1月のアジア最終予選メンバー。中村も招集後に負傷で辞退した立場のため、23歳以下は実質全員が同じ顔触れになった。

 これまで「予選と本大会ではメンバー構成が変わる」と言い続けてきたが「まとまり、調和が取れる」ことを条件に人選した結果、アジア優勝メンバーが生き残った。一体感を武器に対戦国の攻撃を受け止め、スキを突いて反撃する。世界相手の戦術を「十二分に発揮できる」という編成だ。

 OA選手と23歳以下を絡ませ、18年W杯ロシア大会への成長を加速させる狙いも変わらない。「経験の少ない選手に修羅場をくぐらせたい」。目標もブレることなく「金メダル。そこを目指さないと、銅にも引っ掛からない。どう(銅?)にもこうにもならない」と普段通り、ダジャレもかました。信じてきた道のど真ん中を、18人を率いてブラジルまで歩む。【木下淳】