【アラカジュ(ブラジル)25日(日本時間26日)=木下淳】リオデジャネイロ五輪日本代表が、8月4日開幕の1次リーグで対戦する国のメンバー18人が決まった。FIFAが25日に出場16カ国の最終登録リストを公表。初戦の相手ナイジェリアにはオーバーエージ(OA)枠のMFミケル(29=チェルシー)が入り、同選手を参考にしているMF遠藤航(23=浦和)らが本番へ意識を高めた。

 開幕まで10日、対戦国のメンバー18人が明らかになった。初戦で当たるアフリカ王者ナイジェリアは188センチのボランチ、ミケルが背番号10で登録された。プレミアリーグの強豪チェルシーで、10シーズンで計249試合に出場した守備の要。同国A代表では主将。14年W杯ブラジル大会にも出場している。

 対戦を心待ちにしているのが、MF遠藤だ。かねてチェルシーファンを公言し「中学、高校時代に見て参考にしていたんです」。06~12年、ガーナ代表MFエッシェンと組みモウリーニョ政権の中盤を支えたミケルを「守備範囲が広くて相手をつぶせる。かつボールもつなげる」と紹介。「エッシェンがキレキレで、ミケルも運動量が求められるアンカー(中盤の底)として、ペナルティーエリアの前を1人で守っていた」と回想する。

 当時、チェルシーのユニホームも買って応援していたという同じボランチは、カウンターを仕掛けたい日本にとって脅威の存在。だが「対戦はうれしいし、経験することで成長したい」と乗り越える野望がある。

 相手に無頓着な性格のMF中島ですら「チェルシーの選手がいたのは携帯で見た」。チームも、米国合宿中のナイジェリアが27日に行うホンジュラスとの親善試合や、29日のスウェーデン-韓国戦を偵察予定。第2戦の相手コロンビアには14年W杯8強メンバーのFWグティエレスがOA枠で入るなど、相手が決まって気持ちも高ぶってきた。