【アラカジュ(ブラジル)26日(日本時間27日)=木下淳】リオデジャネイロ五輪日本代表にトレーニングパートナーとして同行しているU-19(19歳以下)日本代表の4人が、30日(日本時間31日)の国際親善試合ブラジル戦に出場する可能性が出てきた。5大会ぶりの突破を狙う10月のU-19アジア選手権、4年後の東京五輪に向けて王国相手に経験を積ませるプランだ。

 4年後の東京五輪を見据えた英才教育が施される。30日のブラジル五輪代表戦に向けて、日本協会は同国協会と事前に協議。試合の選手交代は自由で、リオ五輪代表の練習相手を務めるFW小川、MF冨安、渡辺、DF小島も出場できることが確認された。出場時間や人数は未定ながら、手倉森監督も起用する方針を固めているといい、王国でオーバーエージ(OA)枠のFWネイマールらと対戦させるという、ぜいたくな経験を17~18歳の4人に用意する。

 本大会メンバー18人にとっては、五輪開幕5日前。1次リーグ初戦のナイジェリア戦に向けた大事な最終調整の場だが、フル出場による疲弊を避けると同時に、勝ち上がれば準々決勝で当たる可能性があるブラジルに手の内を隠す思惑もある。U-19代表も、10月のU-19アジア選手権を5大会ぶりに突破し、17年U-20W杯に出場すれば、東京五輪に向けてまたとない機会となる。その後押しとして出場案が浮上した。

 小川は出国前から「もし出られるとしたら、すごいチャンスだと思う」と楽しみにしており、18歳でネイマールとの対戦を経験できるかもしれないことに「テンションが上がる」と話していた。超満員が予想される中、起用されれば日本の将来を担ってプレーする。