リオデジャネイロ五輪の競泳男子400メートル自由形で金メダルを獲得したオーストラリアのマック・ホートン選手(20)が、銀メダルの孫楊選手(24)を「薬物使用者」と呼び、中国ではインターネット上で激しい反発が広がっている。

 7日のロイター通信によると、ホートン選手のフェイスブックや写真共有アプリ「インスタグラム」には中国語や英語で「侮辱だ」「謝れ」との書き込みが殺到。新華社電によると、中国水泳協会も謝罪を求めた。

 孫選手は2012年ロンドン五輪で2冠を達成した中国競泳界のスター。リオ五輪でも活躍が期待されている。一方、14年5月にはドーピング違反で3カ月間の出場停止処分を受けた。13年11月には無免許運転で自動車事故を起こし行政拘留処分を受けたこともある。

 報道によると、ホートン選手は6日の競技前の練習で孫選手のあいさつを無視した。その後、記者らに無視したのは「彼が薬物使用者だからだ」などと説明したという。