男子テニスで世界ランキング7位のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)と女子で世界5位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)が15日、中南米で感染が拡大するジカ熱への懸念を理由に8月のリオデジャネイロ五輪出場を辞退すると発表した。

 五輪のジカ熱を巡る問題は男子ゴルフのトップ選手で不参加の表明が相次いでいるが、テニスのトップ選手にも新たに波及した形だ。

 先のウィンブルドン選手権で準優勝した25歳のラオニッチは「ジカ熱の不確かな現状を含め、健康へのさまざまな懸念から決断している」との声明を発表。2014年全仏オープンで準優勝した24歳のハレプは「医師や家族と相談した結果、特に女性としてリスクが高いと判断した」と説明した。ジカ熱は妊婦が感染すると小頭症児が生まれる可能性があり、特に女子選手で不安が強い。