国際オリンピック委員会(IOC)が24日の緊急理事会で、国際競技連盟(IF)にロシア選手のリオデジャネイロ五輪への参加可否判断を委ねることを決め、国際テニス連盟は出場権を得ていた8選手の参加を認める見解を示した。「国外で厳格なドーピング検査を受けている」と2014年以降の検査実績を挙げた上で「IOCの基準を満たしている」とした。

 ロシアの全面参加禁止に反対していた国際柔道連盟のビゼール会長は「ドーピングに関与していないロシア選手を支持したい。柔道ではロシア選手の出場は非常に重要」との声明を出した。

 五輪開幕は8月5日に迫り、各IFは迅速な対応が求められる。陸上は既にチームとしての参加を禁じており、国際陸連のコー会長は「今回の経験で、われわれは正しく手続きを進める難しさを理解している。他の連盟に助言する準備がある」とのコメントを出した。

 重量挙げでも08年北京、12年ロンドン両五輪のドーピング再検査で複数の違反が発覚し、国際連盟による資格停止処分で五輪出場が絶望的となっている。