リオデジャネイロ五輪に出場するバレーボール女子日本代表が22日、不安を抱えて羽田空港からブラジルへ出発した。エース木村沙織主将(29=東レ)は5月の最終予選で痛めた右手小指が完治せず、患部にはテーピングが施された状態だった。「自分では気にしているつもりはない」と話す一方、練習をどこまでやれているかについては「今できることをやっている」と言葉を濁した。

 女子バレーボール界では初となる4度目の五輪に臨む大黒柱。得点源として期待する真鍋監督は「少しずつ練習している」と木村の状況を明かし、「当然、不安材料です。開幕に間に合うか、そこだけ」と、ライバル韓国とぶつかる6日の初戦を欠場する可能性を示唆した。最終予選では痛みがあるまま強行出場する場面もあった。開幕まであと約2週間、懸命の治療を続ける。