リオデジャネイロ五輪のレスリング女子で金メダルに輝いた日本勢3人のうち、2人が決勝で当たったのはロシアの選手だった。

 同国レスリング連盟のムルトゥザリエフ第1副会長はロシア国営メディアに対し、両国の実力に大差はなかったと語り「日本選手はロシア選手のミスを待ち、一瞬で試合を決めた」と分析した。

 一方、ロシア選手に対し、同国メディアからは批判も。69キロ級で土性沙羅に敗れたボロベワには、ロンドン五輪で金メダルを取り「シンデレラ気取りになった」と準備不足を指摘する声が出た。

 ロシアのスポーツメディア「チェンピオナート」は、ボロベワがロンドン五輪後、国民に広く愛された一方、リオ五輪の勝利のため時間を費やしてこなかったとの専門家の見方を紹介。「シンデレラの馬車は4年間でカボチャに変わってしまった」と伝えた。

 ムトコ・スポーツ相は銀メダルを取った2選手を「素晴らしい結果だ」とたたえた。