東京五輪では開幕から厳しい暑さが続き、選手から悲鳴のような不満の声が上がっている。気象庁によると、予報では30日から8月5日まで、最高気温が33度前後の真夏日が続く。

男子テニスで世界ランキング2位のメドベージェフ(25、ROC)は28日午前11時の試合で「死んだら責任取れるのか」と訴え、試合の開始時間が午前からではなく、午後3時スタートに遅らせる措置が取られるなど影響も出ている。

環境省が公表している東京五輪会場付近の熱中症予防運動指針「暑さ指数」では、東京都江東区の有明テニスの森では、競技開始の29日午後3時時点でも気温が27度で「激しい運動では30分置きくらいに休憩をとる」の「警戒」だった。本来試合をしていたはずの正午は29・4度で「激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける」の「厳重警戒」だった。

マラソンは札幌市で女子が8月7日、男子は8日に行われる。札幌管区気象台によると、今年の最高気温は平年よりも3度近く高い傾向。午前7時からのスタートで暑さのピークを避けたが、新型コロナだけでなく熱中症対策も必要になりそうだ。