東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)が25日、都内で会見し、新型コロナウイルスの新規感染者が都内で増加していることを受け「今現在、私なりに考えるのは、無観客も含めて検討しなければならない」と語った。21日の5者協議では観客上限を「収容定員の50%以内で1万人」と取り決めていたばかりだった。

橋本氏は観客数について、まん延防止等重点措置の期限が切れる来月12日以降に政府が決めるイベント規制の基準に準ずるとした上で「どのような基準であったとしても組織委として、速やかに5者協議を開催したい」と述べた。

緊急事態宣言が解除された21日以降、都内の感染者数が増加傾向にあることを踏まえ「刻一刻と変わる状況の中では日々、すぐに対応ができるような準備をしていかなければならない。無観客も含めて対応に努めて参りたい」と話した。

21日の政府、東京都、組織委、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)による5者協議で出した共同文書には「7月12日以降、緊急事態宣言または、まん延防止等重点措置が発動された場合は、無観客も含め措置内容を踏まえた対応を基本とする」と書かれていた。