57年ぶりとなる東京五輪の開会式が明日23日、国立競技場(新宿区)で開催される。日刊スポーツは21日までに国立周辺を取材。闇夜に輝く無数のドローンが国立上空に姿を現した。

光り輝くドローンは国立近くの敷地内から立方体の形を保ちながら徐々に上昇。国立の東側、屋根の数十メートル上空にどんどん上がっていった。立方体のままその場で停止。色は緑や青、紫と変化していった。しばらくすると今度はドローンが不規則に動きだし、赤く輝く円形に形を変えた。

わずかな隙間から見える、場内の360度全周型LEDディスプレーには1国ずつ順番に国旗が表示されていた。各国の入場行進の場面だろうか。その際の音楽はテレビゲーム「ドラゴンクエスト」のテーマ曲だった。他にもゲームの曲が漏れ聞こえたが、大会関係者は「カムフラージュのためにダミー曲を流すこともある」と話した。

開会式を巡っては「いじめ告白記事」により、オープニングの4分間の楽曲を担当していた小山田圭吾氏が辞任。組織委はその楽曲の不使用を決めるなど、今大会の基本理念「多様性と調和」を表現するには説得力に欠ける状況となっている。【三須一紀】