東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長(78)が9日、五輪閉幕一夜明けの報道対応を都内で行い、韓国の旭日旗に関わる騒動について否定した。

韓国の選手団が前日8日に開いた会見で「政治的な宣伝活動を禁じる五輪憲章50条を、旭日旗にも適用するとの決定をIOC(国際オリンピック委員会)から書面で受け取った」と発表していた。

この件について「組織委としてIOCに事実確認した」と武藤氏。その結果、IOCから「今までのスタンスと何ら変わらない。ケース・バイ・ケースで判断する」と回答があり、五輪会場での旭日旗使用は禁止していなかったという。

武藤氏によると、IOCはこの日午前に韓国の選手団に対し、その旨を文書で通達したことも確認した。その上で「(旭日旗の使用を)禁止するといった事実はない」と強調した。【木下淳】