東京パラリンピックの総括会見が5日、都内で行われ大会組織委員会の橋本聖子会長と国際オリンピック委員会(IPC)のアンドリュー・パーソンズ会長が出席した。柔道男子81キロ級代表の北薗新光選手(30)が選手村内の自動運転バスと接触事故を起こした際、橋本会長自ら会見を開かなかった経緯について問われ「選手自身が大会に集中したいとのことで、そういう(自らが会見する)状況ではないとして担当者に記者会見をさせた」と説明した。

自動運転サービスを行っていたトヨタ自動車の電気自動車(EV)「eパレット」だが、豊田章男社長は即日、自社メディアで謝罪していた。一方で、橋本会長はこの日まで会見だけでなく、文書でも声明を出していなかった。

8月26日に事故が発生。パラが閉幕するこの日にも北園が欠場した原因について「直接話を聞けていないので全体的に分かっていない」と橋本氏。欠場については「非常につらかったと思う。そういう思い、状況になってしまったことお見舞いとおわびを申し上げたい」と謝罪した。