米サッカー女子代表のFWアレックス・モーガン(32)が、乳児の東京オリンピック(五輪)同伴に関する組織委員会と国際オリンピック委員会(IOC)の対応を痛烈に批判した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で海外からの観客の受け入れを断念したことを受けて選手の家族も入国が禁じられているが、授乳が必要な幼い子どもを持つ一部の選手から批判の声が上がり、6月30日に組織委員会は一転して「必要に応じて乳児の同行を認める」と方針転換した。しかし、昨年5月に生まれた長女を同行することを求めているモーガンは、組織委員会のあいまいな回答に対して「必要に応じて」とは何を意味するのか分からないと怒りのツイートをしている。

米NBCテレビは組織委員会の決定によって10人の米代表選手が子どもを東京に同行することが可能になったと伝えているが、モーガンによると報道から1日がたった今も子どもの同行を認めるという連絡はないという。「母親が必要だからなのか、IOCが必要だと決めるのか?五輪に出る母親は断言する。(同伴は)必要です」と規定が明確ではないことを批判。さらに「あと7日で日本に出発するが、まだ娘を連れていけるという連絡はない」といら立ちをあらわにしている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)