東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委委員会は5日、翌6日に実施するサッカーの男子3位決定戦と女子決勝のスケジュールを変更すると発表した。日本が53年ぶりの銅メダルをかけてメキシコと対戦する3位決定戦は、午後8時のキックオフから同6時に前倒しされる。会場は埼玉スタジアムで変わらない。

女子は6日午前11時に国立競技場でキックオフの予定だったが、猛暑による選手への影響を懸念してスウェーデンとカナダが時間変更を要求。午後9時から日産スタジアムに移ることになった。これに伴い、試合時間が重ならない調整が必要となり、男子の時間が2時間早くなった。

女子の会場が変わったのは、国立では夜に陸上の男子400メートルリレー決勝などが行われるため。国際サッカー連盟(FIFA)や組織委が協議し、時間の変更とともに代替会場を探していた。

国際オリンピック委員会(IOC)と組織委は、この日午前の定例会見で広報担当者が「現時点でスケジュール変更の予定はない」と同じ答えを繰り返していた。

しかし、この日夜に変更を発表。女子決勝について「直近数日間の高い気温による影響を踏まえ、最良の競技環境をアスリートへ提供する観点からFIFA、IOC、組織委員会で」協議したことを報告。「伴って、サッカー男子3位決定戦については、女子決勝との時間の重複を避ける目的で午後8時から午後6時に変更となりました」と説明した。【木下淳】