東京オリンピック(五輪)卓球で混合ダブルス金メダル、男子団体銅メダルを獲得した水谷隼(32=木下グループ)が7日に都内で会見に臨み、現役生活を終える意向を示した。「最終的な判断はまだできていないですが、今の自分の気持ちとしては完全に卓球から離れると思います」と口にし、長年悩まされた目の影響があると述べた。

引退理由について水谷は「正直目が完治するならば40歳、50歳でもやりたいと思っている。現状は治療法がないということで、悔しいですけど」と説明。今回戦い終えてオリンピックの重圧を以前よりも深く実感したといい「1本のミスが勝敗を左右すると感じた」と述べた。

それでも、同じ舞台で戦った張本の活躍には今後の卓球界を託せると大きな期待を抱いた。「張本のプレーを見ていて頼れる後輩がいることはうれしいし、卓球界の未来は明るいんじゃないかな」と述べた。そんな先輩からの言葉を隣で聞いた張本は「水谷さんの意思は固いですし、その意見を尊重したい」と話した。