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川上、先制“口撃”「松坂は第2戦」


 中日川上憲伸投手(29)が西武に「先制口撃」を仕掛けた。日本シリーズ前の全体練習が13日、ナゴヤドームで始まった。川上は、日本シリーズ初戦(16日)に松坂が先発する可能性を示唆した西武に対して「2戦目で投げてきそうな雰囲気を感じる」と指摘した。自身の登板日に関しては堅く口を閉ざしたが、初戦が有力。川上の読み通りなら、松坂との直接対決が実現しない可能性もあるが、開幕を前に戦いはもう始まっている。

「中5日で投げる雰囲気ある」

 同じ先発投手という種族、ましてや同じエースという立場だ。共通点が多いからこそ、怪しいにおいを感じとれる。この日の全体練習後、川上が既定の認識になりつつある「初戦松坂説」に真っ向から異を唱えた。

 「僕の中では2戦目で投げてきそうな雰囲気を感じるんですよね。雰囲気と言うとおかしいけど、疲れとか、巡り合わせとか。中5日なんじゃないかなと」。

 前日12日に西武伊東監督は短期決戦での初戦の重要性を根拠に、松坂の初戦先発を「十分あるでしょう」と発言した。松坂も「大丈夫です」と呼応した。だが、プレーオフ第2ステージのダイエー戦で7日に登板した後、11日には中3日で登板。さらに日本シリーズ初戦の先発となれば中4日になる。10日間で3試合の強行軍。川上が疑問を差し挟む余地は十分ある。

 自身の登板は中5日での初戦が有力だ。シリーズ初戦がエース同士の対決なら、盛り上がりはいきなり最高潮に達する。だが「2戦目松坂」の読みがある以上、周囲の狂騒には乗れない。まして自らの登板日も明かせるはずがない。「松坂を倒せば2勝分の価値がある」としながらも「初戦が僕であろうと(山本)昌さんであろうと、ドミンゴであろうと、燃えてくる」と発言には慎重さを欠かさない。

 敵の誘いに簡単には乗らないスタンスは指揮官以下、徹底されている。「伊東監督がシリーズの予告先発制を提案している」と報道陣から切り出された落合監督は「相手にできるか」とばかりに苦笑して車に乗り込んだ。エースも同じ。相手の発言を額面どおりには受け止めない。軸のぶれない姿勢は、レギュラーシーズンから不変だ。 【北村泰彦】


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